切迫早産で入院した時の体験
前回までの切迫早産の入院記録
この新しいサイトに、今までのブログ記事を移行・再掲作業をしている最中に色々記憶が蘇ってきました。
入院中で一番辛かったこと。
「ウテメリン」(流産や早産の予防に使用される薬)の点滴。
24時間刺しっぱなしの点滴の針が、痛くて痛くて痛くて!!
私の入院記録はずっと点滴の話ばかりしています。
それくらいしんどかったのです。
これを読んでくださってる入院妊婦さんへ。
辛くて泣きたい時もあると思います。
お腹にいる赤ちゃんのことを振り返って、耐えてください。
点滴の針は痛いけど、いつか必ずゴールは来ますから。
28週0日 切迫早産入院5日目
一日中お腹がよく張る日でした。
昨日まではほとんどなかったのに。
自分の意思で張るわけではないから、出来るのはベッド上で体勢を変えるくらい。
今日はベテランそうなおばあちゃん助産師さん。
点滴の血管の激痛を訴えてみる。
「点滴の血管は他に差し替えは出来るけど、まだ先が長いからね〜」
先が長い?
やはり長期入院になりそうな状態なんですかね。
何気ない一言なんですが、地味に痛い。
今後の未来の不安でいっぱいになり、気分がしずむ。
元々悲観的なんです。
さらに「ベッドから起き上がる時は腹圧かけずにゆっくりと!」という注意付き。
わかっているけど、
痛みで力が入らぬこの両手の状態で、他にどうやって起き上がれと。
自由がきく人にはわからないこともある。
その後のお腹の張り、ますます頻度が増える。
精神的な物も影響しやすいというのは、本当かもしれない。
芋づる式に、転院とか早産のこととか、不安なことばかり考えて、
涙が止まらない不安定な1日。
さらに、便通がなかったので張りも増す。
嬉しい話が2つ
4人部屋の2人使用していた同室の人が退院。
大部屋を個室状態で使用することになりました。
夜中にトイレへ行く時とか、点滴引いていく音で起こさないか
気になって過ごしていたので、気楽になる。
彼女は別の病気で緊急入院1週間だった人。
また改めて、出産の時はここに戻ってくるかも。
その頃まで私がまだいるような気がします。
もうひとつ。
夫が午後から面会。
いつものように着替え等の荷物を持参。
「mayukoさん、これ…」
1日早い誕生日プレゼントでした。
「誕生日はもう何もいらないよ。気持ちで十分」と、前々から言ってたのですが
夫、用意してくれました。
なんか色々凹み続きのところだったので、
サプライズに号泣。
夫、びっくり困っている。
日付と名前を刻印したオルゴールでした。
個室状態なので、ネジネジして早速聴く。
コブクロの「永遠にともに」
記憶にあったのか、たまたまなのか。
この曲は夫との結婚を意識した思い出の曲だったんですね。
だから、余計に思い入れがあって、泣けた。
ベッドで横寝になる私のお腹の前に置いて、
胎児と3人で聴いてました。
どう思っていたのかわかりませんが、胎児もぼこんと反応。
まだだよ。
お腹から出てくるにはまだ早いからね。
それまでベッドでじっとしていよう。
ここまでしてくれる夫に私が出来るのは
無事に我が子を生むこと。頑張ろう。
28週1日 切迫早産入院6日目
長期入院になる予感がしてきたのと同時に浮かぶのが
お金の問題。
差額ベッド代がかかってなくても、1日あたりの入院費って
どれくらいかかるんだろう。
夫が職場の共済組合の冊子を持ってきてくれた。
「案外、払わずに済みそうだよ」
高額療養費、家族療養費、ああ、こんなのがあったね。
申請すると、いくらかお金が戻ってくるらしい。
医療保険とか入っておけばよかったね、と言うと
夫が「医療保険?そんなもんいらんいらん」と、即答。
うちのお金に余裕がある、という意味ではなく
あれこれ保険はかけなくてもいい、という意味です。
「この病院、カード払いも出来るらしいけど、これは先に組合に申請しとくから」
JALのクレジットカードでマイレージを貯めているので、
わが家はいつも基本的にカード払い優先なのですよ。
マイレージは帰省の飛行機用。
とりあえず、入院のお金関係は夫に任せた。
計算に強い人だから助かる。
私はとにかく安静に過ごさせてもらうですよ。
色々まめに動いてくれてありがとう。
今日のNST
胎児の心音異常なし。
お腹の張りも、昨日よりもぐっとおさまってます。
「昨日は張りの回数が多かったみたいだったねー」と、今日の担当助産師さん。
昨日は色々あったので、多分ストレスのせいです。
28週2日 切迫早産入院7日目
連休明け。
病院も通常診察が始まり、夫も出勤。
私はすでに曜日の感覚がありません。
自宅の時は、夫と見るテレビ番組で曜日を確認していたのですが、
入院中は滅多に見なくなっちゃった。
4人部屋を1人で使用する個室状態は、快適。
他人を気にすることがなく、だいぶ眠れます。
点滴の針と相性が悪いのか、ズキズキ痛みが継続することが悩み。
ちゃんと血管に入っているのに、腕が腫れてくるのです。
差し替えても同じ。
今後どれだけ長く入院するのかわからぬ先が長そうな入院ならば
刺せる血管は大事に使っていきたい。数をとっておきたいな。
今日のNST
胎児の心拍異常なし
胎動が激しくて、その度に心拍の音が大きな「ドゴッ」の衝撃にかき消される。
元気で何より。
お腹の張りは少々。
今日は午後から先生の診察日でした。
ああ、もう1週間になるのか。
子宮頸管長30mm 伸びてました。
血液検査でも炎症反応なしで、
「点滴の量を減らしてみましょうかね」
徐々に減らしていって、問題なければ点滴から飲み薬のみになるかも。
「早く家に帰りたい?」と、聞かれたので
もしかしたら、思ったよりも早く回復する希望が出てきた?
いやいや。もう胎児が元気で正期産で生まれてくるのなら、
安静に入院我慢するです。
1週間たって、やっと気持ちも落ち着いて冷静になりました。
面会時間19時まで。
今日は忙しくて来られないと思っていたのに
夫がひょこっと顔を出してくれてはしゃぐ。18時半。
職場でのお土産お菓子を分けてもらった。
食事はどうしているんだろうと聞いたらば、昨日作ったカレーが今日の夕食とのこと。
久々の独身生活の食事支度は、ちょっと大変そうだけど。
野菜不足は豆乳に青汁入れて補ってください。
私の方。
点滴量は若干減ったけど、鉄不足で鉄剤処方。いやー。
副作用こわい。